行政書士試験に費やした時間とお金

こんにちは。
3年の時間とまぁまぁのお金を費やし、2022年度の行政書士試験に晴れて合格出来ました。

去年の今頃は落ちた気持ちを何とか切り替え、勉強に意識を傾け、年間勉強スケジュールなどを立てていたなぁなどと思い出したり。
実際その計画通りに行けたかどうかは分かりませんが、毎回10点しか取れなかった記述式の点数が2022年は34点取ることが出来た。
お陰で合格を勝ち取ることが出来ました。

さて、ようやくスタートラインに立つことが出来たのですが、実際どれくらいの時間とお金を費やして合格を勝ち取ることができたのでしょうか。

私の最終学歴はごくごく普通の高校卒で(偏差値55くらい)決して頭は良いほうでは無いと自覚しております。

今回は、そんな私が

◆どんなテキストを使って知識をつけたか
◆どんな問題集や模試を使って知識を深めたか
◆その他使った書籍や関連資料

について書いていきます。

今年行政書士試験を受けようと思っている方やこれから始めようかな・ちょっと興味があるなぁ
などと思っている方の参考になればと思います。

 

実際使ったテキスト

導入部に触れましたが、私はごく普通の高卒です。
実際、高校時は本当に勉強が苦手でほとんどやっておらず、勉強の仕方からどうすれば良いのかもわからない状態でした。

2020年にふと佐藤先生のyoutube「行政書士独学応援」に見入ってしまい、そのまま行政書士という仕事をたくさんの先生方のブログとyoutubeで拝見し、「絶対行政書士資格が欲しい」と思うようになりました。(現在の仕事から抜け出せるチャンスだ!)

試験内容や難易度をまず学習し、

◆憲法・行政法・民法・会社法・一般知識の5種類のジャンルがあること
◆試験問題は5肢択一・多肢選択・記述式があること
◆問題は全部で60問あり、制限時間は3時間であること
◆毎年約5万人くらいの受験者がおり、その内10%程度が合格していること

が分かりました。
その点を踏まえテキストとして購入した書籍がこちらです

基礎法学「元法制局が教える 法律を読む技術・学ぶ技術」
憲法「よくわかる憲法」
行政法「よくわかる行政法」
民法「民法がわかった」

の4冊です。

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術。学ぶ技術

ほぼ初学者に近い状態だったので(2018年に宅建資格は取得しましたが・・)法律知識と意識、俗にいう『リーガルマインド』を養う為に購入しました。
(私が購入したときは第3版だったのですが、最新は第4版のようです。)

入り口としてはとても良かったと思いますし、独学で勉強を進めていくと必ず立ちはだかる壁(いわゆる分からないないところ)が出てきたとき、この本に立ち返ると答えを導いてくれたりします。
例えば
◆却下と棄却の違いや一般法と特別法の違いなど
◆法定地上権の成立要件など
◆判例や条文の読み方など

なんとなくわかったつもりで解いていくことが多くなりますが、原点回帰でこの本が後から効いてくることが大いにありました。(民法で特に重宝したかも)

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術 [改訂第4版] [ 吉田利宏 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2023/2/4時点)楽天で購入

よくわかる憲法

憲法は本当に奥が深く、条文一つにいくつかの判例がセットというのが特徴ですね。
憲法は大きく2つ「人権分野」(~40条)と「統治分野」(41条~)に分かれます。
(人権分野については判例の理解、統治の分野は条文暗記が憲法の攻略のコツ!)

このテキストの特徴は憲法を身近な人物や事柄に例えて、とても分かりやすくユーモアに書いているところです。
更に章の終わりに記載されている「実践過去問」には行政書士の過去問が多く採用されており、インプットとアウトプットを繰り返すことで少しずつ頭に入れることが出来ます。

更に学習を進めていくにつれて「これって何??」と思う問題が多く出てくるので、再度このテキストに立ち返ってみると、分かりやすく解説してくれていたりします。

初学者は持っていおいて損はないかなと思います。

国家試験受験のためのよくわかる憲法 第7版 [ 中谷 彰吾 ]
価格:2200円(税込、送料無料) (2023/2/5時点)楽天で購入

よくわかる行政法

今回紹介するテキスト4冊の中でこちらが一番開いた回数が多いテキストですね。

行政法は行政書士試験の中で3分の1を占めるジャンルであり、
5肢択一 19問/40問
多肢選択 2問/3問
記述式  1問/3問
と合計で22問/60問もあります。

行政法の特徴はその他たくさんある法律と違い、矢印が国民ではなく行政側に対して向けられている法律だということ。

法律といえば国民に向けられたルールのように思いますが、この行政法の内容は官公庁や市役所・区役所などの行政に対しての法律なのです。

従って『国民として当然の権利をこのように主張・行使できるのだ』と思うと、知っておいた方が良いなという考えにもなると思います。

テキストの特徴は割と難しく、最初の2周くらいはあまり意味が分からず、頭に入ってこないことが多かった印象ですね。

その後に過去問を解いていき、間違えた箇所を再度読み込む。
そしてまた解いていく。また間違えた箇所を読み込む。
(こちらの過去問は各章の終わりに記載されている過去問ではなく、別のものです。)

これの繰り返しですね。

合わせて行政書士youtuberの講義動画と組み合わせることで、更に理解度はアップすると思います。
講義動画は無料で視聴できるものがたくさんあるので、絶対使わない手はないですね。

国家試験受験のためのよくわかる行政法 第7版 [ 神余 博史 ]
価格:2970円(税込、送料無料) (2023/2/5時点)楽天で購入

民法がわかった

民法は

総則
物権
債権総論
債権各論
親族
相続

と6つの章に分かれており、条文も1000以上とかなりボリューミーです。
しかも専門用語で書かれていたり、かなり堅苦しく難しいイメージでした。

こちらのテキストは比較的民法を分かりやすく解説してくれており、入りとしてはとても良い内容だと思います。
民法は条文知識と判例知識が織り交ざって出題され、難易度は高めなので、壁に当たったときはこのテキストと動画の併用をお勧めします。


個人的にお勧めの動画は「行政書士独学サポートチャンネル」「中ちゃんねる」「ゆーき先生のマジでイケてる行政書士講座」ですね。

民法は過去問から得られる知識がかなり多いので、1周テキストを読み込んだ後は過去問と動画の繰り返しのほうが知識が付きやすいかもです。

民法がわかった改訂第5版 [ 田中嗣久 ]
価格:2970円(税込、送料無料) (2023/2/8時点)楽天で購入

以上が1年目で使用したテキストです。
その他商法や一般知識とありますが、
商法は先ほど紹介した西田先生が配信している「行政書士独学サポートチャンネル」が抜群でした。

https://www.youtube.com/watch?v=tHlboFQ0O7s&list=PLPE2AdNA-KiBLL8yeo1O1wpYpbpQRN_Lj


商法のテキストは買っておらず、このyoutubeばかりを参考に過去問や模試を解いてましたね。
(R4の試験は結局1点/5点でしたが・・。)

一般知識は6点/14点が足切りラインなので、絶対6問は取らなければいけない問題です。
こちらも攻略や関連動画がたくさん出ておりますので、追々詳しく書いていきます。

上記のテキストを並べると約1万くらいの費用が掛かります。
書店などで行政書士の総合テキストなどと見比べて、金額面と使いやすさ・分かりやすさで判断してください。
例えばLECさんの「行政書士のトリセツ」や早稲田経営出版さんの「合格革命基本テキスト」などは3000円くらいで購入できます。

2023年版 行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト (行政書士合格のトリセツシリーズ) [ 野畑 淳史 ]
価格:3300円(税込、送料無料) (2023/2/11時点)楽天で購入

2023年度版 合格革命 行政書士 基本テキスト [ 行政書士試験研究会 ]
価格:3190円(税込、送料無料) (2023/2/11時点)楽天で購入

是非自分に合ったテキストを選んでください。

 

実際に使った問題集・模試

テキストと練習問題または過去問題集との繰り返しで知識は深まっていきます。

早稲田経営出版の『合格革命 肢別過去問題集』がとても人気ですよね。
一問一答方式ですぐに答えが分かり、何周も回して記憶に定着させるスタイルで、取り組んでいる受験生や、実際使用して合格した体験談などをブログやyoutubeで出している先生は多いです。

2022年度版 合格革命 行政書士 肢別過去問集 [ 行政書士試験研究会 ]
価格:4180円(税込、送料無料) (2023/2/13時点)楽天で購入

そんな中私が実際使った練習問題・過去問題集は「行政書士合格道場」の1本でした。

既に登録して取り組んでいる人もいるかもですが、携帯のアプリです。(てかサイト?)
内容は

・一問一答
・練習問題
・過去問
・要点テキスト

と分かれており、問題の量は

一問一答 1419問
練習問題 択一1443問 多肢選択58問 記述対策218問
過去問 過去10年分の問題は勿論ですが、アーカイブとして昭和62年からの試験問題も解ける
要点テキスト 憲法・民法・行政法・会社法の紛らわしい部分の比較を表にまとめている
(過去に法令が改正された部分や、著作権などの絡みで文章理解などは省かれております。)

と、膨大な問題をスマホ一つでどこでも持ち運べるのです。

https://www.pro.goukakudojyo.com/

https://twitter.com/goukakudojyo/status/1621025843006033920?s=20&t=lkUWNXhDkuIVHXUPGz8Ddg

行き帰りの通勤時や弁当を待っているとき、どこかに家族で遊びに行った時の待ち時間など。
非常に有意義に使うことができます。
合格道場を契約してから勉強のスタイルが変わり、自宅ではインプット外出時はアウトプット
などメリハリが効く勉強スタイルを身に着けることが出来ました。
『どこでも勉強ができる』というのがとても良かったと思います。

金額は月ごとで変動があり、一番高い時期は8,500円で月が経過していくにつれて安くなっていきます。
惜しくも落ちてしまった場合は5,000円程度で更新が可能です。

私が購入した普段使いの問題集はこれ1つでした。

実際使用した模試

模試はおおよそ7月8月くらいから使用していくと思いますが、市販の物と資格学校が行う模試と2種類あります。
様々な意見が繰り広げられますが、私個人的には多く受けておいた方が良いと思います。

1年目は市販の物を3種類
2年目はLECさんの模試パックと呼ばれる6つ(到達確認模試×2・全国統一模試×2・ファイナル模試・直前ヤマ当て模試)がセットになってい模試に申し込んで、別に市販の物を3つ
去年は市販を3つとLECさんの全国統一模試2つ
と多くの模試をしてきました。

資格学校の模試は会場で受けることも出来、本番さながらの緊張感の下受けることが出来ます。
(2年目の6回の模試は全て会場で受けましたが、行きかえりで時間が掛かるため、去年は自宅で受けました。)

市販されている模試は成美堂さんが出している「行政書士完全予想模試」がおススメです。
宅建の時もお世話になったのですが、法改正や新しい事案、紛らわしい知識問題を多く入れており、非常に勉強になりました。

様々な問題を解くことで、知識の幅が広がることと、時間配分や場慣れが出来るということで、たくさん受けたほうが良いと思っております。

模試も2週目からは時間を計る時に3時間ではなく、2時間でセットして行うこともお勧めします。
私は10月以降はほぼ毎日過去の分も含め模試を解き、週末は成美堂さんで出している過去5年分の過去問題集を同じく2時間で解くということを繰り返し実施しておりました。

2年目の受験時に比べ、3年目は模試の数を減らしております。
結果、憲法・商法の部分で大きく落としてしまった為、市販の模試の種類を増やしておけば良かったかなと今更ながら思っております。(まぁ結果はオーライでした)

問題集・模試は
問題集・・8,500円
模試・・(市販)1,500円~2,000円  (資格学校)7,500円~20,000円

位の金額を費やしております。
今後の参考にして下さい。

 

その他使った書籍や関連資料

独学で合格する方で、テキストと練習問題、過去問題集・模試のみで受かる方はとても頭が良い人か、試験慣れをされている人だと思います。

私はテキスト・練習問題、過去問題集・模試だけでは合格は掴めなかったと断言できます。
なぜなら条文暗記や記述対策にはそれなりの専用の問題集や六法が必要だからです。
特に記述対策で使用していた「合格革命」の問題集は3周くらい回し、とても力が付き重宝しました。

https://twitter.com/taiyo_fam/status/1620048854837256193?s=20&t=XelV52MLdygfFYrGVbrVeQ

今年の記述問題に近いものもありました。

記述の対策はこの問題集を何度も解くことと、佐藤先生の「行政書士独学応援チャンネル」です。
佐藤先生の講義は身近な物や事柄に例えてオリジナルの記述問題を作って出してくれますので、分かりやすく楽しいです。
楽しみながら学べるのはお得な感じがしてとても良いですね。

試験の大部分を占める憲法・民法・行政法は条文問題と判例問題に分かれ、その両方の対策が必要です。
そこでおススメの問題集および六法は早稲田経営出版の「行政書士試験六法」です。

これは行政書士試験に必要な条文が全て記載されていることはもちろん、そこにリンクさせて過去問も載せています。
その過去問が肢別問題だけでなく、多肢選択や記述も条文とリンクさせて載っているので、どのような形式で問題に出たのかが分かる仕組みとなってます。

それ以外に判例集なども購入する方はいますが、よく分からない判例の解説はyoutubeなどで詳しく教えてくれますし、上記の行政書士六法でも記載されています。
少しの予断も許さずに試験に臨むのだ!と闘志を燃やしている方にはおススメ致します。

その他の費用は
六法・・3,400円程度  記述対策問題集・・1,500円程度  判例集・・3,000円程度

六法はかなり分厚くて、持ち運びは無理なレベルなので、持ち運び用でミニマム六法も受験生には人気です。私も持っておりました。
ミニマム六法・・1,600円

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の記事は

初学者でも十分知識を得られるテキスト
いつでもどこでもスマホでできる問題集
模試の種類や使用方法
補足で必要となるもの

について記載させていただきました。
11月の本試験まで、十分に間に合う時期ですし、取り組むべき時期だと思います。
(早い方は年明けと共に取り掛かっています。)
2月~6月くらいまでは知識と過去問・練習問題の繰り返しで知識を深め、7月で記述や一般知識、
8月~模試を受ける
とざっくりこんなスケジュールでしょうか。

今は無料で使えるアイテムも多いですし、SNSでは成功体験・失敗談などなど取り巻く環境は潤沢です。
お金をかけるべきところと無料で利用できる情報をうまく使って、是非成功を掴んでいただきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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